損保ジャパン、無人自動走行ロボットによる「移動販売サービス」の実証実験を支援

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損害保険ジャパンが、京セラコミュニケーションシステムが千葉市美浜区の幕張新都心地区の車道で実施する、無人自動走行ロボットによる移動販売サービスの実証実験について、安心・安全な走行を支援する自動運転リスクアセスメントと、無人自動走行ロボット向けの専用保険を提供すると発表した。

無人ロボによる移動販売の実証実験を支援

移動販売サービスを行う無人自動走行ロボット(画像:損害保険ジャパン)
移動販売サービスを行う無人自動走行ロボット(画像:損害保険ジャパン)

 損害保険ジャパン(東京都新宿区)は8月1日、京セラコミュニケーションシステムが千葉市美浜区の幕張新都心地区の車道で実施する、無人自動走行ロボットによる移動販売サービスの実証実験について、安心・安全な走行を支援する自動運転リスクアセスメントと、無人自動走行ロボット向けの専用保険を提供すると発表した。日本国内における公道(車道)を走行する無人自動走行ロボットを活用した移動販売の実証実験は国内初となる。
 自動運転リスクアセスメントとは、自動運転車の安全な走行と運用を支援するため、実証実験の計画段階で危険シナリオを洗い出し、それらの危険度を評価して、適切な対策を講じること。

 走行エリアは千葉県千葉市美浜区若葉3丁目の一部区画で、実施期間は8月10日まで。本実証実験は、千葉市による「幕張新都心モビリティコンソーシアム」の取り組みの一環で、無人自動走行ロボットの走行試験となる。

 ミニカー(長さ2.5m以下 × 幅1.3m以下 × 高さ2.0m以下)に準じた大きさで、最高速度 15km/h のロボットは無人で自動走行するが、走行状況を常時遠隔監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。ロボットの商品積載部は保冷・保温の切り替えが可能だ。

 実証参加者は、無人自動走行ロボットの車体に搭載されたタッチパネルを使い、購入する商品と個数を選択することで、スマートフォン(電子マネー)にて決済を行い、開錠したロッカーから購入した商品を取り出す移動販売サービスの実証を目指す。

 今後、新型コロナウイルス感染症の影響により、ラストワンマイル物流「遠隔・非接触」での物流ニーズの増加や、物流業界における人手不足がより一層加速すると予測されている。こうした背景から、自動配送サービスの提供に向けて、無人自動走行ロボットを活用した実証実験が各地で始まっている。

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