イギリスでは「降霊会」も実施! 減少加速のガソリンスタンド、その後の活用方法とは?

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ガソリン需要の減少や後継者不足などから、日本国内のガソリンスタンドの軒数は減り続けている。今後、電気自動車の普及が進めばこうした状況はさらに加速するのだろうか。EVの普及が目覚ましいヨーロッパの現状から考える。

日本のGSが減っている

地方のガソリンスタンドのイメージ(画像:写真AC)
地方のガソリンスタンドのイメージ(画像:写真AC)

 日本ではガソリンスタンド(GS)の数が減り、近くにGSがない「過疎地」の発生が社会問題となっている。

理由は「ガソリン需要の減少」や「後継者難」などによるのだが、ピーク時の1994(平成6)年度末には6万421軒あったものが、2020年度末には2万9005軒まで落ち込んだ。

 ガソリン需要の減少にはさまざまな原因がある。

 公共交通機関の発達や経済的な理由などから車を持たない選択をする人もいる。技術の進歩により、100kmあたりのガソリン使用量が1997年より現在では33%少なくなっているといったことも影響しているだろう(2020年3月16日付、英サイト『E&T(ENGINEERING AND TECHNOLOGY)』)。

 ガソリン需要の減少は、これから電気自動車が増えていくにつれて、さらに進むことが考えられる。日本の2021年の電気自動車普及率(新車販売台数のうちEVの割合)は0.9%と極めて低いが、今後この数字は上昇していくことが見込まれるし、それに伴い、さらなるGS数の減少を想像する人は少なくないだろう。

 EV先進国のイギリスの2021年の電気自動車普及率は11.6%である。GSのあり方という意味で、さまざまな背景は違えど、イギリスの現状から日本の未来が垣間見えるところがあるかもしれない。

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