イギリスでは「降霊会」も実施! 減少加速のガソリンスタンド、その後の活用方法とは?

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ガソリン需要の減少や後継者不足などから、日本国内のガソリンスタンドの軒数は減り続けている。今後、電気自動車の普及が進めばこうした状況はさらに加速するのだろうか。EVの普及が目覚ましいヨーロッパの現状から考える。

EVステーションへの転身

イギリスの廃業したガソリンスタンドのイメージ(画像:pixabay)
イギリスの廃業したガソリンスタンドのイメージ(画像:pixabay)

 とはいえ、イギリスでは2030年以降、ガソリン車・ディーゼル車の新車販売が行われなくなることが決定している。GSはそれ以降も必要だが、早めに身の振りを変えるところも出てくる。EVは家庭や職場での充電が可能なことも考えなければならない。

 大手のシェル、BPなどは、EVチャージポイントの企業を買収。2021年12月には、シェルがロンドン西部のフラムにあるGSのひとつをEVステーションに改造してオープンさせたことが話題となった。

 超急速の充電器が九つ。これを使うと多くの車種において、10分で0%から80%まで充電できる(一般的な急速充電の3倍速い)。コーヒーショップ、高級ミニスーパーマーケットで買い物ができるし、シーティングエリアでは無料Wi-Fiを使って寛ぐこともできる。

 主に木材を使った建物の屋根には太陽光パネルを設置。敷地内の建物の電力を補う。充電用の電気の大部分が送電されるものだが、認可された再生可能エネルギーを使った電力である。

 イギリスよりEV普及率が高いノルウェーにおいては、多くのGSがEVステーションに切り替わっているそうだ。

 しかしこれは簡単なことではない。個人のスタンドで数個の高速チャージャーを備えるとすると10万ポンド(約1650万円)掛かるという試算がある。そのため、GSからEVステーションへの転身は大型店など一部の店舗と考えられる。

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