交通系ICカードを超えるか? いま注目のクレカ「タッチ決済」、熊本市電の実証実験で考える
熊本市交通局の運営する熊本市電が現在、「オープンループ乗車」の実証実験を行っている。その結果は吉と出るか凶と出るか。
真に便利な決済手段は何か

中国の事例を見ると、今後の交通機関でのキャッシュレス決済の本命は、やはりクレジットカードでのタッチ決済になるだろう。国内外からの観光客がわざわざ専用カードを購入する必要がないので便利だ。
ただ、QRコード決済にもメリットはある。シェアサイクルなど「MaaSに組み込まれる交通手段」では、QRコード決済の方が導入コストが安く利用しやすい。また、事前に経路を確認して決済するシステムでは、QRコードの方が便利だ。
交通事業者がオープンループ乗車の検討を強化している背景にあるのは、コロナ禍での乗客減少だ。真に便利な決済手段は何か――。現在進められている実証実験の結果が待たれる。