実録!本当にあったタクシー強盗 未遂被害に遭ったドライバーが語る「事件の消えない記憶」とは

キーワード :
, , , ,
タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は「乗客からの暴行・傷害」について。

つらい記憶、売上金を奪われかけたことも

街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)
街を行くタクシーのイメージ(画像:写真AC)

 幸い入院はなかったが、全治2週間だった。容疑者たちは新宿署と高井戸署で別々に留置されたが、数日後に外国人専門の弁護士が示談交渉に現れ、休業補償にも届かぬわずかな金で、巧みにケリを付けられてしまった。

「被害者の泣き寝入り」。これらの流れは経験してみないと分からないことばかりだった。それにしても、市場関係者が警察に通報してくれなかったら、新聞やテレビで報道される事件にまで発展していたのではないかと今も身震いする。

 歌舞伎町一帯は日本最大の歓楽街。何百軒もの飲食店がひしめいており、タクシーも客と真剣に向き合わないければ付け込まれてしまいかねない。

 営業もよほど根性がないとトラブルが続く。新人は、空車で流さないに越したことはないエリアだろう。

 筆者が経験した残りの2件はもっと古い記憶になるが、後部座席から突然客の男に首を羽交い絞めにされ、売上金を奪われそうになったこともある。運よく周囲にいた通行人数人が気がついてくれて助け出してくれた。

 防犯対策の高まりにより、こうした事件の発生が限りなくゼロに近づくことを業界の者として願ってやまない。

全てのコメントを見る