「世界第2位の湖」で小型ボートが環境破壊! 救世主はオランダのスタートアップ、一体どんなビジネスモデルなのか?

キーワード :
, , , , ,
ケニア近くのビクトリア湖で近年、新たな環境ビジネスが始まっている。事業を手がけているのはオランダのスタートアップであるASOBO社。いったい何を行っているのか。

近年ビクトリア湖を悩ます環境問題とは

蘭ASOBO社のウェブサイト(画像:ASOBO)
蘭ASOBO社のウェブサイト(画像:ASOBO)

 ビクトリア湖畔のケニアで近年、新たな環境ビジネスが始まっている。事業を手がけているのは、オランダのスタートアップであるASOBO社だ。同社が注目しているビクトリア湖の環境問題とビジネスモデルをひもときながら、小型船舶の電動化について解説する。

 ビクトリア湖は、ケニア、ウガンダ、タンザニアの3か国にまたがる淡水湖である。また、ナイル川の二大支流のひとつである白ナイルの源流であり、面積およそ6万9000平方キロメートルと、アフリカ大陸最大かつ世界第2位の湖だ。魚類が豊富で漁業が盛んなことで知られている。

 ビクトリア湖では近年、外来の肉食魚であるナイルパーチの放流に端を発する在来種の激減、および藻類の繁茂に伴う湖の酸素の欠乏が問題となっている。この問題にさらに、追い打ちをかけている環境問題がある。それは、約2万5000隻のディーゼルエンジンで動く漁業用の

「小型ボート」

だ。

 ビクトリア湖の漁船の数を、試しに日本と比較してみよう。ビクトリア湖で用いられている漁業用の小型ボートは、日本では

「船外機付き漁船」

ともよばれている。

 農林水産省が実施した2018年漁業センサス(大規模調査)によると、日本には船外機付き漁船が約6万隻あるという。世界第2位の広さといえども、たったひとつの湖の中で、日本にある小型ボートの約4割もの数のボートが存在していることになる。湖の中で、船外機付き漁船がひしめき合っている光景が思い浮かぶ。