「世界第2位の湖」で小型ボートが環境破壊! 救世主はオランダのスタートアップ、一体どんなビジネスモデルなのか?
ケニア近くのビクトリア湖で近年、新たな環境ビジネスが始まっている。事業を手がけているのはオランダのスタートアップであるASOBO社。いったい何を行っているのか。
日本にも訪れる小型船舶の電動化

日本には、船外機付き漁船5万9201隻のほか、国土交通省と水産庁の「2018年プレジャーボート全国実態調査」によると、エンジンを動力とした長さが7.5m未満である小型モーターボートが、11万4000隻あるとのことだ。漁船の電動化に向けた実証実験は行われているものの、船外機の電動化は進んでいないのが実態だ。
また、世界的な船外機メーカーである本田技研工業やヤマハ発動機の電動化へのシフトも、海外のメーカーの動きと比較して決して早いとはいえない。本田技研工業は2021年にコンセプトモデルを公開したばかりだ。ヤマハ発動機も今年からヨーロッパで電動船外機の販売を始める予定である。
脱炭素の流れの中で、ガソリンやディーゼルエンジンの船外機の電動化の波は必ずやってくるだろう。現時点において、日本国内で電動化があまり進んでいないということは、漁船と小型モーターボート合わせて約17万隻の市場が手付かずのままということである。
ビクトリア湖のように、レンタル方式やサブスクリプション方式で船外機の電動化を進める手法は、燃料費が高騰している現状において有効な手段かもしれない。