ランクル「年間825台」盗難! トヨタが仕掛ける「防衛モデル」転換の一手とは

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自動車保有期間が平均7.2年、10年以上保有も28%に達するなか、車は“買って終わり”から“持ち続けて進化させる資産”へと変化している。トヨタの「UPGRADE FACTORY」と最新盗難対策の動きは、長期保有時代の新たな価値設計を示す。

ランクル3年連続盗難首位の衝撃

車名別盗難状況-車両本体盗難(画像:日本損害保険協会)
車名別盗難状況-車両本体盗難(画像:日本損害保険協会)

 日本損害保険協会が2026年3月に公表した「第27回自動車盗難事故実態調査結果」には、見過ごせない数字が並ぶ。保険金が支払われた車両本体の盗難件数は、2023年の2597件、2024年の2499件を経て、2025年には2746件に膨らんだ。これは直近5年間で最多の数字だ。

 なかでもランドクルーザーの被害は際立っている。2023年の383台から翌年は688台、さらに2025年は825台と増え続け、3年連続でワースト1位となった。2位のアルファード(240台)や3位のプリウス(204台)と比較しても、その突出ぶりは明らかだ。

 2025年のワースト5をトヨタ車が埋め尽くし、10位圏内の大半を同社が占める光景は、世界的な評価の証左でもある。中古市場では現金と同等の価値を持ち、不法なルートにおいて確実に利益を生む商品として狙われているのだ。

 こうした被害の集中は、持ち主の保険料を重くし、維持費を押し上げる。メーカーが「Smart Upgrade Switch セキュリティシステム」を送り出した背景には、ユーザーの不安を払い、資産を守りたい切実な事情がある。後からでも最新の防衛力を備えられる地道な試みが、ブランドへの信頼を支え、中古市場での健全な取引を守ることにつながっていく。

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