時速19kmの非日常へ! 豊島区「IKEBUS」で巡る、池袋の喧騒を忘れるほど“ゆったり”な街巡り【連載】町バスに乗って(11)
最高時速19km/h、運賃200円。豊島区の「IKEBUS」は、移動手段というより“街を楽しむ乗り物”だった。QR決済やAR企画、14席の向かい合わせ座席まで、従来のコミュニティーバスとは異なる池袋流の街巡りを追った。
一日乗車券と内外装のデザイン

とりあえず、豊島区役所まで乗ってみた。区役所前の停留所では長めに停車していたので、車体をじっくり眺めてみた。
それにしても、かなり特徴のあるコミュニティーバスである。このバスを手がけたのは、JR九州「ななつ星in九州」など、多くの観光列車を手がけてきた水戸岡鋭治氏だ。IKEBUSは車体だけでなく、車内も含めてデザインしているという。
運行ルートはAとBの2コースがある。今回、池袋駅東口から乗ったのはAコース(東口系統)だ。池袋駅東口から東池袋駅、IKE・SUNPARK入口、サンシャインシティプリンスホテル、サンシャインシティ西、東池袋駅、豊島区役所、南池袋公園を経て、再び池袋駅東口へ戻る。
一方のBコース(東西系統)は、池袋駅西口(中央)を出発し、東京芸術劇場、ホテルメトロポリタン、東通り、豊島区役所、東池袋駅、IKE・SUNPARK入口、サンシャインシティプリンスホテル、サンシャインシティ西、Hareza池袋、池袋駅西口(北)を通り、池袋駅西口(中央)へ戻る。
Aコースは池袋駅東口、Bコースは池袋駅西口が起点になっている。どちらも池袋駅周辺を歩いて巡る感覚で停留所が並んでいる。徒歩でもそれほど遠くないため、バス停を歩きながらIKEBUSを撮影してみたが、このバスがどのような役割を持つのかは、まだつかみきれなかった。
後日、朝から改めてIKEBUSに乗ってみた。池袋駅東口で一日乗車券を購入する。大人は500円だが、子ども、高齢者(65歳以上)、障碍者などは半額の250円になるため、免許証を見せて割引を受けた。
一日乗車券は何度でも乗り降りできるので使いやすい。AコースとBコースの両方が停まるバス停もいくつかあり、途中で別のコースへ乗り換えるのも楽しかった。