「サービスエリア混みすぎ」 なぜ駐車枠を増やしても混雑解消しないのか? 4倍に拡張しても埋まり続ける“休憩難民”の現実
高速道路のSA・PAで大型車の駐車枠不足が常態化し、海老名SAでは8時間超の長時間駐車が約6割を占める。増設や予約制導入が進む一方、供給拡大が新たな需要を呼び込み、混雑は解消に至っていない。
拡張進む大型車枠と残る混雑

大型車枠の拡充は全国で急ピッチに進むが、その効果は場所により明暗がわかれる。
東北自動車道の蓮田SAでは、枠を31台から132台分へと4倍以上に増やしたが、ピーク時には159台が押し寄せあふれている。山陽自動車道の三木SAも103台から142台分へ上積みしたが、ピーク時には145台に達し、新設枠を食いつぶす勢いである。
枠の増設で全体の混雑率は下がったものの、特定時間帯の満車状況は変わっていない。物理的な対応だけでは底なしの需要をさばき切るには限界があることを、これらの数字は示している。今後はSA・PAの役割を
・心身を休める休憩
・運行時間を守るための待機
にわけて捉え直す必要があるだろう。限られた公共の土地を有効活用するには、増設に加え、情報の活用や予約システムによる制御が欠かせない。
同時に、物流の恩恵を受ける荷主や消費者が待機場所のコストをどう負担するかというテーマも避けて通れない。ドライバーのマナーと運営側の合理的な仕組みが噛み合って初めて、一般車にまで及ぶ歪んだ混雑状況を和らげる土台が整うのである。