なぜ「第三京浜」は、あんなに走りやすいのか?――35kmを結ぶもうひとつの幹線、「首都高」「東名」と並ぶ回廊の実像とは

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東京23区約995万人、横浜市約377万人――国内最大級の都市圏を結ぶ約35kmの道路網が、累計4.8兆円の価値を生んできた。第三京浜と横浜新道は、走りやすさと時間の確かさを土台に、物流と消費の動きをどう変えてきたのか。

時間短縮が生む経済効果

東京・横浜 道路の経済価値。
東京・横浜 道路の経済価値。

 累計4.8兆円にのぼる経済効果は、第三京浜と横浜新道が移動を支えるにとどまらず、地域全体の価値を押し上げてきた積み重ねでもある。その背景にあるのは、余裕を持たせた3車線による走りやすさだ。

 渋滞が少なく、所要時間が読みやすい――この確かさが、沿道の大型店舗数を47倍に伸ばし、販売額を18倍へと引き上げた。目黒区から江の島まで53分短くなるという差は、人の動ける範囲を広げ、新たな消費を生み出す力を持つことを示している。

 開通から60年が過ぎ、いまは補修や更新が避けて通れない段階にある。これを維持のための作業として片づけるのではなく、次の半世紀に向けた投資として捉え直す必要があるだろう。東京と横浜というふたつの拠点を結ぶこの路線が持つ力を、あらためて見直す時期に来ている。

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