旅客機の後ろにある「小さな穴」は何なのか? 誰も教えてくれないその正体とは

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旅客機後部の小さな円形の排気口――補助動力装置(APU)が生む電力と圧縮空気は、駐機中の機体運用を支え、主エンジン始動にも不可欠。燃料消費や騒音の課題を抱えつつ、航空業界では電動化や燃料電池への転換が進む。

尾部の「穴」の正体

飛行機(画像:写真AC)
飛行機(画像:写真AC)

 旅客機の機体後端、テールコーンにある小さな円形の開口部――一見、整備用の穴のように見えるが、多くのジェット旅客機ではここは補助動力装置(APU)の排気口である。

 APUは小型ガスタービンで、主エンジンとは独立して航空機に電力と圧縮空気を供給する。搭乗準備や客室空調、機内電子機器の起動、主エンジンの始動など、地上での機体運用を支える重要な役割を担う。尾部の小さな穴は、航空機が外部設備に依存せず自立して機能するための不可欠なシステムの一部だ。

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