旅客機の後ろにある「小さな穴」は何なのか? 誰も教えてくれないその正体とは
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旅客機後部の小さな円形の排気口――補助動力装置(APU)が生む電力と圧縮空気は、駐機中の機体運用を支え、主エンジン始動にも不可欠。燃料消費や騒音の課題を抱えつつ、航空業界では電動化や燃料電池への転換が進む。
後部の穴が役目を終える未来

将来の航空機では、現在のAPUに替わる補助電源として、燃料電池や電動補助システムの研究が進む。環境に配慮した電動化や水素燃料電池への転換が見込まれる。
さらに、全電動やハイブリッド機では、機体のバッテリーや電気駆動システムの発達により、従来型ガスタービンAPUは不要になる可能性もある。
そう遠くない将来、APUの技術革新によって、尾部の排気口は機体設計から消えるかもしれない。もし残る場合でも、別の役割が与えられるだろう。
尾部の小さな開口部は、20世紀半ばから21世紀半ばにかけての航空機の特徴として、後世には懐かしまれる存在になるのかもしれない。