レゴランドはなぜ「名古屋港」にあるのか? 320億円の投資が向かった“意外な立地”とは

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年間乗車人員は約27.6万人から153.2万人へ。物流の終点だった名古屋港・金城ふ頭は、いまや人を呼び込む目的地へと姿を変えた。1億5,000万tを扱う港の基盤は、なぜ観光と交流の拠点へ転じたのか。

ものづくり発信拠点への転用構想

名古屋港(画像:写真AC)
名古屋港(画像:写真AC)

 こうした港の見直しが進むなかで、名古屋市は金城ふ頭の役割をあらためて考え始めた。物流の拠点としての機能は残しつつ、人が訪れる場としても使う方針を固めていく。背景には、この地域がものづくりで発展してきた歩みがある。2005(平成17)年の愛知万博では「自然の叡智」を掲げ、多くの来場者を集めた。地域の産業や技術に目が向くきっかけにもなっている。

 こうした流れを受け、名古屋市は金城ふ頭を「モノづくり文化交流拠点」として整えていく構想を打ち出した。具体化の過程で整えられたのが、展示会や産業イベントの会場となるポートメッセなごやや、鉄道技術の歩みを伝えるリニア・鉄道館である。

 その延長線上に位置づけられるのが、テーマパーク「レゴランド・ジャパン」の誘致だ。レゴブロックを組み合わせて形にする体験は、この地域が積み重ねてきた組み立ての技術や、生産の工夫とどこか通じるものがある。産業の歴史を示す施設と、子どもが考えながら手を動かす場が並ぶ。過去からこれからへと続く流れを、ひとつの場所で感じられる構成になっている。

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