レゴランドはなぜ「名古屋港」にあるのか? 320億円の投資が向かった“意外な立地”とは
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年間乗車人員は約27.6万人から153.2万人へ。物流の終点だった名古屋港・金城ふ頭は、いまや人を呼び込む目的地へと姿を変えた。1億5,000万tを扱う港の基盤は、なぜ観光と交流の拠点へ転じたのか。
船舶大型化が促した港機能の再配置

2000年代に入ると、名古屋港では港の機能の見直しが進み始める。背景にあったのは船の大型化だ。世界の海運では輸送コストを抑える動きが続き、それに合わせて船は大きくなっていった。受け入れる側には、より深い水深の岸壁や広いふ頭が求められるようになる。
名古屋港でも機能の配置が見直され、コンテナの一部は南部の飛島ふ頭など、大型船に対応できる新しい施設へ移されていく。機能は集まり、使い方も変わっていった。この変化のなかで、金城ふ頭は完成自動車の輸出拠点としての役割を保ちながらも、使われ方にゆとりが生まれる。物流の構造が変わったことで、結果として余白となる土地が現れた。
大型船の受け入れには制約もともなう。その一方で、都市に近い場所にまとまった土地が残ることになった。周辺では道路や鉄道の整備も進む。こうして金城ふ頭は、港の物流を担う場所でありながら、都心から短時間で行けるエリアへと性格を変えていく。