雪道、ナメてませんか?――「4WDだから安心」という致命的な誤解、氷上で10倍に伸びる制動距離の現実

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冬季道路では氷上で制動距離が最大10倍に伸びることもある。経験豊富なドライバーでも油断できず、車両整備や慎重な操作、天候情報の確認が事故防止の決め手となる。

ブレーキ・ハンドル操作法

自動車と雪道(画像:写真AC)
自動車と雪道(画像:写真AC)

 ブレーキ操作は車の機能によって異なる。ABS装着車では、強く踏み続ければ振動は正常作動である。非装着車ではポンピングブレーキを用い、ロックを避ける。停止は早めに準備し、直前での急制動は避ける。

 ステアリング操作では、進行方向を見ながら状況を把握する。カーブ前に減速し、旋回中の強いブレーキは避ける。トラクションが不安定に感じられた場合は一度舵角を戻し、グリップの回復を待つ。

 スリップ時は対応を誤らないことが重要だ。前輪が滑るアンダーステアではアクセルを緩め、舵角を減らす。後輪が流れるオーバーステアでは車体の向きに合わせ、穏やかにカウンターステアを当てる。いずれの場合も急ブレーキは禁物である。

 駆動方式による特性も理解しておきたい。前輪駆動は発進時に有利だがアンダーステア傾向がある。後輪駆動は挙動変化が大きく、慎重なアクセル操作が求められる。四輪駆動やAWDは発進性能を高めるが、制動性能を向上させるわけではない。この誤解が事故の原因となることもある。

 勾配や交差点といった危険箇所では特に注意が必要だ。上り坂では一定のトルクを維持し途中停止を避ける。下り坂では事前に減速し、エンジンブレーキを活用する。交差点は踏み固められた圧雪が形成されやすく、早めの減速が欠かせない。

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