船へ「荷物届かない」問題を解消! 乗組員向け配送事業の実証実験がスタート、徳山~広島間で

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「海のDX」を推進するシーテックヒロシマが、実証実験を開始する。船舶の乗組員向けた配送事業の開発に関する実証実験を開始する。「住所不定で荷物が届けられない」課題を解決するとともに、オペレーションの簡略化を目指す。

乗務員へ「荷物が届けられない」を解決

入港する内航貨物船のイメージ(画像:写真AC)
入港する内航貨物船のイメージ(画像:写真AC)

「海のDX」を推進するシーテックヒロシマ(広島県呉市)が、軽貨物輸送を展開するNSB(広島市)と共同で、船舶の乗組員向けた配送事業の開発に関する実証実験を開始する。

 実験期間は2022年8月15日までで、広島市を起点とし、山口県徳山~広島県福山間で実施。シーテックヒロシマが荷物と運送業者をマッチングし、NSBが当該箇所まで配送する。

 協業を通じて、船舶特有の「住所不定で荷物が届けられない」課題を解決するとともに、発注主や配送業者のオペレーションの簡略化を目指す。

 今回の実験の背景には、日本国内の運送の約5割はいまだ船舶による輸送が行われていることがある。

 同社は本件に関し、

「運送する船舶は遅延による多大なペナルティーを回避するために1年のほとんどを休みなく海上で過ごすため生活必需品など最低限の補充も着港のわずかな時間で行わなければなりません。しかし、港への配送は住所が不定で時間を融通し難いことから運送業者に忌避され、日用品や必需品、嗜好(しこう)品の配送による補充は非常に困難でした。本件では、足りなくなった日用品を指定された時間に着港予定の港へ配送いたします。また、着港ができなかった場合はシーテックヒロシマで保管、もしくはNSBが別の港への配送を選択することが可能となります。これにより今まで膨らみがちだった輸送コストを抑え、届かないことへの不安を解消いたします」

とのコメントを寄せている。