国内線の「機内食」はなぜ消えたのか? 予兆はバブル以前、歴史を振り返る
かつて一般的だった飛行機の機内食。しかし現在、国内線での無料提供は、大手2社の上級クラスシートにほぼ限定されている。なぜ消えたのか。
国内線普通席はフードを提供する航空会社はある!

最後に2022年現在、国内線普通席でのフードの無料提供が絶滅した訳ではないことを確認しておきたい。
静岡県に本社を置くフジドリームエアラインズ(2008年設立)は、一部の早朝便でクロワッサンの無料提供を行うほか、焼き菓子やういろうなどの提供も行っている。これは、食品メーカー名を前面に押し出したサービスであり、タイアップの色合いが強いものである。
ソラシドエア(1997年にパンアジア航空として設立。2002年にスカイネットアジア航空として就航)やスターフライヤー(2002年設立)など、ドリンクのほかに具のないスープを提供している例もある。スターフライヤーの機内では、タリーズコーヒーと共同開発したオリジナルコーヒーを注文するとチョコレートが付いてくる。
また、AIR DOは、「モーニングサービス」として、北海道産の食材などを用いた手作りパンを札幌=東京線の平日始発便限定で無償提供するサービスを実行。スカイマークは2016年秋よりネスレ日本とのパートナー契約により、同社のチョコレート菓子を全路線で配布する。
AIR DOの「モーニングサービス」は新型コロナの感染拡大予防対策で2022年5月の時点で休止中であるのが残念だが、意外にも、機内食廃止の流れを作った2社が最後のとりでを守る立場にあるのは興味深いと言えるだろう。