年末は「地獄」――知られざる物流カレンダーの現実! 休みゼロ「14%」、おせち・ケーキを年内必着で運ぶ重圧とは

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年末は「地獄」、正月は「静寂」――。Azoop調査で年末年始に休みゼロのドライバーが14.2%に達した。物流の負荷は年始ではなく年内に集中する。正月が穏やかに見える理由と、2024年問題の制度的死角を読み解く。

労働時間規制が救えない「季節の極点」

大晦日イメージ(画像:写真AC)
大晦日イメージ(画像:写真AC)

 いわゆる物流の「2024年問題」で議論される労働時間規制は、一年を通じた平均的な稼働を前提として設計されている。

 しかし、年末の物流現場に求められるのは平均値の管理ではない。特定の一週間に異常な負荷が集中する

「季節の極点」

が存在しており、この爆発的な需要を他の月で相殺することは不可能だ。現在の制度は平時の体温を管理することには適しているが、年末に発生する特有の熱狂的な物流量までは吸収しきれていない。

 休みなくハンドルを握り続けるドライバーが一定数存在するという事実は、個別の企業努力の範疇を超えている。これは、現行の制度が想定していないほどの負荷が、日本の伝統的・文化的慣習によって毎年必然的に発生していることを示している。

 効率化やデジタル化が進んでも、元日という「絶対的な締め切り」が生む異常値を前にしては、既存の規制枠組みが現場の切迫した状況と乖離してしまうという、制度上の死角が浮き彫りになっているのだ。

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