年賀状を「返さない人」7割超──それでも6割が喜ぶ、日本人の矛盾! 「LINEで十分」の裏に残る罪悪感とは

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年賀状をもらっても返事を出さない「年賀状スルー」は71.5%に達した。一方、68.0%は「もらうと嬉しい」と回答。効率化が進む社会で、手間をかける行為の価値と人間関係の“非効率”が改めて浮かび上がる。

「年賀状」の現在地

郵便イメージ(画像:写真AC)
郵便イメージ(画像:写真AC)

 年賀状をもらっても返事を出さなかった(「年賀状スルー」)経験がある人は71.5%にのぼる。一方で、68.0%の人は「もらうと嬉しい」と答えている。返事を出さなかった人のうち、58.0%が申し訳なさを感じていた――。

 このデータは、年賀状の制作を行うフタバ(名古屋市)が2025年12月18日に発表したものだ。調査は2025年12月8日から10日まで行われた。インターネットを通じて、年賀状のやり取りをしたことがある200人から回答を得ている。この結果には、便利さを求める現代社会で私たちが抱える複雑な本音が表れている。

「返事は出さないが、もらうと嬉しい」

効率を求めながらも、心のなかでは割り切れない思いが残る。この数字の矛盾は、年賀状が古い習慣であることを超えて、人の行動と価値をはかるための精密な基準といえるだろう。

 情報を伝える機能だけを考えれば、年賀状は手間がかかりすぎる手段だ。それでも人の心が動く理由は、年賀状が相手への思いという

「重み」

を運んでくるからだ。移動には、目的地へ早く着くための移動と、移動するプロセスそのものに意味がある“心の移動”がある。すぐに届くデジタル通信とは違い、長い距離と時間をこえて届くハガキには、運ぶ手間そのものに価値が宿っている。

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