低価格EVで中国勢に挑む欧州勢! 「ルノー×フォード提携」は勝利の切り札か? 次に軍門に下るのは誰なのか
欧州EV市場で価格競争が激化するなか、ルノーとフォードが共同開発を発表した。低価格EVの投入と工場稼働率向上を狙い、アンペアプラットフォームを活用する戦略は、中国勢の台頭を背景に市場構造を変える可能性を示す。
中国勢が狙う小型EVと商用車市場

近年、モデルの更新サイクルは短縮傾向にあるが、中国勢は最短で1年というスピードでモデルチェンジを実施しており、欧州メーカーは追随が難しい状況にある。欧州メーカーは旧来設備の減価償却負担が重く、刷新投資を迅速に回す余力が限られている。
一方で、小型EV市場で中国勢の比率が増加し、低価格帯市場を席巻する動きは無視できない。両社が提携に至った背景には、こうした市場環境への対応があると考えられる。市場シェアを維持しつつ、手頃な価格のEVを安定供給することが競争力のカギとなる。
商用車市場での協業も注目される。両社が連携するバン市場では、電動化比率は約6%に留まり、EV関連開発費の回収は容易ではない。今後、中国勢が商用車市場に本格参入する前に、欧米メーカーと欧州連合体による一定規模の市場確保が狙いだ。
商用車のプラットフォームや電装品、バッテリーを共通化すれば、両社にとってのコスト効率向上や投資回収の安定化といったメリットが大きいだろう。