購入後「1年以内に売られる新車」トップ10! 早期売却の背景に何が起きているのか?
高級EV・ICEモデルに広がる早期売却

初年度の売却率が最も高い上位10車種は、いずれも高級車だ。
・1位:ランドローバー・ディスカバリースポーツ:28.3%
・2位:ポルシェ・マカン:22.2%
・3位:メルセデス・ベンツGLB:21.2%
・4位:メルセデス・ベンツ CLA:20.4%
・5位:メルセデス・ベンツ GLA:16.7%
・6位:ランドローバー ・レンジローバーイヴォーク:16.4%
・7位:メルセデス・ベンツ Cクラス:14%
・8位:ランドローバー・ディスカバリー:13.6%
・9位:BMW 5シリーズ:13.4%
・10位:ジャガー F-PACE:13.3%
最も高い売却率となったディスカバリースポーツは、ランドローバーの中では比較的手頃な価格帯に位置づけられている。それでも購入者の28.3%が1年以内に手放している点は特筆に値する。
現行型ディスカバリースポーツは、同セグメントとしては販売期間が長く、最後のマイナーチェンジは2020年だった。登場当初は洗練された内装や先進装備が評価されたが、その後5年間で競合モデルが急増し、市場環境は大きく変わった。加えて、ライバル車に比べ信頼性が低いとの声が広がっており、これが初年度の売却率を押し上げている可能性がある。
2位のポルシェ・マカンは、昨年発売された電気自動車(EV)モデルが主力になりつつある。内燃機関(ICE)モデルは販売終了が決まっており、価格はICEで7万ドル弱、EVでも8万ドル超と高額だ。オプションを追加すれば最終価格はさらに上がる。この高価格帯にもかかわらず、購入者の22.2%が1年以内に売却している。
3位のメルセデス・ベンツGLBは、3列シートで7人乗りながら、取り回しやすいサイズが特徴だ。上位グレードは実用性と走行性能の評価も高い。それでもメルセデスの中で最も高い売却率を示し、購入者の21.2%が1年以内に下取りに出している。
初年度の売却率が高い車種は高級車に集中する。iSeeCarsのカール・ブラウアー氏は、高級車購入者が事前調査を十分に行っていない可能性や、資金に余裕がないケース、あるいは購入判断が気まぐれであることを示唆すると指摘する。
いい換えれば、憧れや見栄で高級車を購入したものの、維持費の負担が想定以上で、早期売却に踏み切るケースが多いとみられる。高級車は1年程度では価値が大きく落ちにくく、比較的高値で売却できる。このため、下取りを活用してより価格帯が低い車に乗り替えやすい環境があるとも言える。