「ヘッドライトまぶし過ぎ」の正体! なぜSUVとLEDは「光の壁」を作るのか?

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自動車ヘッドライトの高性能化が進む一方、LEDや青白光の普及で「まぶし過ぎ問題」が顕在化している。英国調査では夜間運転中の33%が運転回数を減らし、日本でも光軸ずれやオートハイビーム不具合が安全課題となっている。

夜間運転の影響

ヘッドライトのイメージ(画像:Pexels)
ヘッドライトのイメージ(画像:Pexels)

 LEDや白色のヘッドライトは、まぶしさと関係している可能性がある。白色光や青色光に目が慣れにくいことも示唆されている。車高の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)などはライトの位置が高く、それもグレアの原因になり得る。

 調査対象者の33%は、ライトのせいで夜間運転を諦めるか回数を減らしたと回答した。さらに22%は、夜間運転を減らしたいがほかに選択肢がないと答えている。

 TRLは、車両に搭載されるLEDライトは明るく集束性が高く、夜間に人の目が慣れにくい青色光を多く放出していると指摘している。

 王立自動車クラブ(RAC)の上級政策責任者ロッド・デニス氏は、この調査結果を歓迎する。長年にわたりドライバーの声を集めてきた経験が確認された形であり、明るいヘッドライトがグレア問題を引き起こすことは想像上の現象ではないと述べている。

 高性能ヘッドライトはドライバーに明確な利点をもたらす。しかし、ほかのドライバーがまぶしさに悩まされないよう、バランスを取ることが重要だとデニス氏は指摘する。

 同氏は、TRLの報告書が最終的にすべての道路利用者に利益をもたらす変化の道筋を示すため、慎重に検討されることが極めて重要だと述べている。

 英国検眼士協会の臨床アドバイザー、デニス・ブーン氏は、運輸省がドライバー支援のため即時実行可能な措置を講じるべきだと指摘する。特にヘッドライト規制の見直しに向けた詳細な調査の委託が必要だという。

 これを受け、英国政府は車両とヘッドライトのデザインをより詳しく見直す方針を発表している。

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