優先席「譲らない勇気」が話題に! SNSで10万いいねの現実、 「高齢者vs子ども連れ」を避ける方法とは?
2025年9月、SNSで10万いいねを集めた「優先席譲らず」投稿を契機に、公共交通の優先席利用を巡る摩擦が浮き彫りになった。調査では66.9%が必要に応じて座ると回答。年齢や外見だけでは判断できない事情にどう対応すべきか、制度と社会の在り方が問われている。
「正義」が生む摩擦

本題に戻ろう。優先席は立つのが難しい人のために設けられた制度だ。しかし、利用者の事情は年齢や見た目だけでは判断できない。
・妊娠初期
・内部障がい
・精神的な不安
など、外見からはわからないニーズも多い。
制度としての優先席は変わらなくても、社会の状況は大きく変化した。そのずれが「譲る・譲らない」をめぐる摩擦を生んでいる。
SNSでは共感の声も多く上がった。大声で優先席を譲るようにアピールする高齢者は元気の証拠だと捉えられている。ひざに幼児を乗せている母親や内部障がい者、ヘルプマーク所持者も優先席を利用する権利がある。ヘルプマークは介助が必要な場合、見える形で示すことが望ましい。席を譲ってくれる人には感謝の姿勢を持つべきだという意見もある。最近の若者は優先席を譲らないという批判に反論する人もいた。
正義感を勢いで振りかざす行動は、他者への思いやりとは異なる場合がある。譲ってほしい高齢者が普通の席の人に頼まず、優先席に固執することもある。高齢者や子連れ、障がい者など外見だけでは事情が判断できず、摩擦が生まれやすい。説明せずに座り続けると、無視されたと誤解される場合もある。優先席利用時に体調不良や心理的負担を感じるケースもある。
本来は思いやりに基づくはずの座席が、自分の正義感を押しつける場になることもある。大声で席を譲れと迫る行為は、相手を思いやるのではなく、自分の正義感を押し付ける振る舞いになりかねない。そこから
「高齢者 vs 子ども連れ」
といった不毛な対立が生まれる。