なぜ富裕層はフェラーリを所有するのか? 「1億円転売詐欺事件」から見えた、“社会的資産としての高級車”を考える

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超高級車は節税、資産価値維持、富裕層ネットワークの三役割を持つ一方、市場の歪みや格差拡大も招いている現実を読み解く。

超高級車の資産活用法

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

 富裕層の多くは企業経営者や医師など、法人を持つ立場にある。フェラーリを購入する際、個人名義ではなく法人名義を選ぶことが少なくない。理由は明快で、購入費用を

「経費」

として計上できるからだ。例えば3000万円のフェラーリを法人名義で買えば、その金額を耐用年数に応じて分割し、法人税の負担を軽くできる。

 制度上は事業利用が前提だが、実際には社用と私用の境界があいまいになるケースも多い。節税を目的とする場合、フェラーリはただの消費財ではなく、

「税負担を減らすための金融商品」

に近い位置づけになる。

 問題は、この仕組みが合法の範囲で行われている限り、制度としての是正が難しい点だ。自動車という移動手段が税務上の「資産管理ツール」に変わっている現実は、制度設計の想定を超えている。

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