夢洲アクセス「鉄道延伸」は本当に採算が取れるのか? 万博閉幕後の壮大IR構想、JR西と京阪が前向きになったワケとは

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大阪府市の夢洲アクセス鉄道検討会がJR桜島線(ゆめ咲線)、京阪中之島線延伸案を評価する試算をまとめたのに対し、JR西日本と京阪ホールディングスが前向きな反応を示した。

夢洲輸送の脆弱性

JR桜島駅で出発を待つ桜島線の列車(画像:高田泰)
JR桜島駅で出発を待つ桜島線の列車(画像:高田泰)

 大阪府市の夢洲アクセス鉄道検討会がJR桜島線(ゆめ咲線)、京阪中之島線延伸案を評価する試算をまとめたのに対し、JR西日本と京阪ホールディングスが前向きな反応を示した。

 休日の朝にもかかわらず、車内はほぼ満員。夏休みもあと少しとあってか、子ども連れが目立つ。大阪・関西万博会場前の夢洲駅(大阪市此花区)へ向かう大阪メトロ中央線。8月末に乗車した車内は万博一色だった。

 夢洲駅では地下2階のホームから上層階の改札まで乗客が長い列をつくる。改札を出た乗客は地上へ向かう広い上り階段を埋め尽くした。万博は次第に人気を高めて8月の1日来場者が13万人以上に。その大半を輸送する中央線はピーク時2.5分に1本の超過密ダイヤで運行し、来訪者輸送を支えている。

 しかし、13日に発生した停電で運行が止まり、約3万人ともいわれる来場者に影響が出た。万博のような大規模イベントの来訪者輸送を鉄道以外でまかなうのは難しい。しかも、夢洲は大阪市沖に浮かぶ人工島なのに、乗り入れる鉄道路線は中央線だけ。中央線の停電は夢洲の弱点をあらためて浮き彫りにした格好だ。

 万博は10月で幕を閉じるが、夢洲では日本初のカジノを含む大阪IR(統合型リゾート)の建設工事が始まっている。開業は2030年秋ごろを目標としている。

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