乗客「一番うまい店に連れてって」 タクシー運転手は実際、どう対応してるのか?
タクシー業界の内情を知る現役ドライバーが、業界の課題や展望を赤裸々に語る。今回は「うまい店教えて」について。
スープは飲まない、大盛りはやめる

言わずもがな、厚生労働省の厳しい基準をクリアして国民食とさえ呼ばれるメニューなのだから、ラーメンに罪は全くない。ただ、タクシー運転手のような職業なら特に、次の点を気を付けた方がいい。
脂こってりで食塩の入ったスープは、飲み干さずなるべく残す。麺の大盛りはやめる。野菜のネギやモヤシを多めに食べる。毎日は食べない。
この4点を守るのが、中野さんにならないための鉄則だろう。
筆者は当の本人に「お客さんから『うまい店知りませんか』と聞かれたら、やっぱりラーメン店を教えるの?」と尋ねたら、「いや、飲食店に関してはラーメン店以外を教えているよ」と答えてくれた。中野さんは揚げ物の入ったコンビニ弁当さえも食べなくなった。
乗客の「推薦店」にハズレなし
食の情報は、実は運転手側が乗客から仕入れることも多い。詳しい人は多いので、スマホアプリからの情報より確実だ。営業区域内で特に興味を引かれた場合は、自分で味を確かめに行く。
筆者の場合はタクシーを始めた頃からそうしているが、乗客の推薦にほとんどハズレはなかった。食についても熟知する、これもプロドライバーのイロハかもしれない。
渋谷区千駄ヶ谷にある、国立競技場真向かいの24時間営業のラーメン店は、タクシー待ちの多い新宿にも渋谷にも行きやすい外苑西通りにある。