日本で「トゥクトゥク」は普及する? 避けるべき「公道カート」の二の舞、安全と電動化で観光地改革なるか
国内観光地で導入が進む「トゥクトゥク」。レンタル需要は4人乗りで1時間約4000円、非日常体験と電動化による環境配慮、オーバーツーリズム対策効果も期待され、観光モビリティ市場の新潮流となっている。
電動トゥクトゥクの価値

非日常的なモビリティの乗車体験は、アトラクション的な感覚を持つ。公道を走る乗り物は観光客の目に留まりやすい。実際、観光地では多くの乗り物が観光資源になっている。例えば
・人力車
・トロッコ列車
・蒸気機関車
などだ。動物を使ったものでは観光馬車や沖縄の水牛車もある。こうした乗り物は、観光地で特別な体験を提供する存在である。
トゥクトゥクはCO2削減の面でも期待されている。東南アジアでは経済成長にともない、排気ガスによる大気汚染が深刻化したため、近年は電動トゥクトゥクが開発されている。日本でも電動トゥクトゥクをクリーンなモビリティとして導入する地域があり、電動トゥクトゥク専門のレンタル店も現れている。
オーバーツーリズム(観光公害)対策への効果も期待される。インバウンド観光客は主に公共交通を利用するため、人気観光地ではバスやタクシーが混雑し、地域住民が利用できないことがある。近年はドライバー不足も深刻で、すぐに増便することは容易ではない。観光客の目を引く新たなモビリティを導入すれば、地域公共交通の利用が分散され、混雑緩和につながる可能性がある。