日本で「トゥクトゥク」は普及する? 避けるべき「公道カート」の二の舞、安全と電動化で観光地改革なるか

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国内観光地で導入が進む「トゥクトゥク」。レンタル需要は4人乗りで1時間約4000円、非日常体験と電動化による環境配慮、オーバーツーリズム対策効果も期待され、観光モビリティ市場の新潮流となっている。

「非日常感」観光モビリティ

フィリピンのトライシクル(画像:写真AC)
フィリピンのトライシクル(画像:写真AC)

 なぜ日本でトゥクトゥクなのか――。近年、日本から東南アジアに旅行する人が増え、現地でトゥクトゥクに触れる機会が増えている。現地のユニークな乗り物に注目する人も多いのだろう。

 トゥクトゥクは観光地向けのモビリティとしてメリットが大きい。リゾート感が海沿いの観光地に合い、視界が広く風景が見やすい。グループでのコミュニケーションも取りやすい。新型コロナ禍には、風通しがよく感染リスクが低い乗り物として導入された背景もある。大きな背景として、

「観光で体験要素が求められるようになった」

ことがある。トゥクトゥクは単なる移動手段ではなく、体験型のモビリティだ。日本では消費者の観光志向が成熟し、従来の定番観光ではなく、非日常的で五感を刺激する体験が求められるようになっている。近年はインバウンド需要でも体験型観光が重視されている。

 観光モビリティにはレンタカー、レンタサイクル、タクシーなどがある。しかし、いずれも日常的に使う乗り物であり、特別感はない。トゥクトゥクは外観がかわいく、インスタ映えする。自然や街並みの匂いや音を近くで感じられ、乗り心地も独特だ。いつもの乗り物とは違うワクワク感があり、乗車体験自体が観光資源となる存在である。

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