「虫が怖くて事故寸前?」80%の人が嫌う“車内害虫”――夏の運転リスクになる? 埼玉県調査が警鐘
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車内や車体に集まる虫は、単なる不快害虫にとどまらず、安全運転を脅かすリスクも孕んでいる。埼玉県の調査では77.5%が虫を苦手と回答し、75.8%が刺されるなど人体被害を経験。さらに蚊はデング熱やマラリアなど致命的な感染症を媒介し、感染拡大の懸念も強い。光に誘われる虫の習性を踏まえ、事前の虫除け対策やガラスコーティング、ウォッシャー液の適切な準備が安全運転維持には不可欠だ。温暖化による活動期間延長も念頭に、今夏は万全の虫対策が求められる。
虫嫌悪心理と運転リスク

虫のなかには菌や毒を持つ種類も多く、人体に悪影響を及ぼすものが存在する。例えば蚊は刺されると痒みや腫れを引き起こし、種類によっては感染症の原因となる場合もある。
2014(平成26)年夏には、政府広報オンラインの報告でデング熱の感染例が確認された。デング熱は蚊が媒介する病気で、ウイルスに感染した蚊に刺されることで発症するリスクがある。
また2021年には、WHOの報告によると約2億700万人がマラリアに感染し、約61万9000人が死亡した。マラリアも蚊が媒介し、マラリア原虫を持つ蚊に刺されることで感染が広がる。このように蚊が媒介する病気は複数存在し、命に関わるケースもある。
東京大学大学院農学生命科学研究科の深野祐也氏は『なぜ現代人には虫嫌いが多いのか? ―進化心理学に基づいた新仮説の提案と検証-』で、多くの人が虫に対して否定的な感情を抱くのは「嫌悪」という心理現象であり、これは病原体回避行動を促す心理的適応だと指摘している。
そのため車内に虫が突然現れると、刺されるなどの危害を受ける恐怖心から運転に集中できなくなる恐れが高い。筆者(小島聖夏、フリーライター)自身も窓を全開にして虫を追い出そうと苦戦した経験があるが、視界に虫が入ると集中力が散漫になり、運転に支障をきたす原因となる。
こうした理由から、安全運転を確保するには、車内に虫を寄せ付けない事前の虫除け対策が不可欠である。では、具体的にどのような対策を講じればよいのか、次項で紹介する。