「顔認証」で車を守れ! 盗難の75%が“キーなし状態” という決定的現実

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自動車業界でも導入が進む顔認証技術。車両盗難の75%が「キーなし」で発生する中、高精度の生体認証が防犯対策として注目を集める。さらにドライバーモニタリングや保険料査定などへの応用も進展。2027年には市場規模2000億円超と予測されるこの技術は、モビリティの未来をどう変えるのか。

車両セキュリティの進化形

顔認証のイメージ(画像:NEC)
顔認証のイメージ(画像:NEC)

 自動車業界で顔認証技術が注目される背景には、深刻化するセキュリティ課題がある。警察庁の「自動車盗難等の発生状況等について」によると、2024年の自動車盗難の認知件数は6080件に上り、前年から5.2%増加した。

 特に問題なのは、キーなしの状態で盗まれた車両の割合だ。全体の75.2%、つまり4台に3台が物理的なキーを用いずに盗難被害にあっている。リレーアタックやCANインベーダーなど、最新の手口への対策が急務となっている。

 こうした状況下で、顔認証システムは有効な防犯手段となり得る。顔情報は偽造や盗用が極めて困難で、他の生体認証と比べてもセキュリティ性が高い。さらに、利便性の高さも大きな特徴だ。カメラに顔を向けるだけで認証が完了するため、近年の多くの車両には車内カメラが標準搭載され始めている。

 顔認証が普及すれば、物理キーそのものが不要になる。キーの紛失や盗難リスクがなくなり、再発行にかかる費用や手間も不要になる。スマートキーの普及とあわせて、ユーザーにとっては利便性と安心を両立する手段となる。

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