高速バス「相席ブロック」なぜ横行? 「安すぎるキャンセル料」が招く悲劇と、1億人を巻き込む迷惑行為の深層

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高速バスの年間利用者数は1億人超――安価で利便性の高い移動手段として再注目を集める一方、「相席ブロック」という迷惑行為が業界の健全性を揺るがしている。背景には、キャンセル料100円という“緩さ”と高まる移動需要。規制強化と構造改革が迫られている。

バス会社の対策と今後の展望

相席ブロック問題を解消するバス会社の対策とは(画像:写真AC)
相席ブロック問題を解消するバス会社の対策とは(画像:写真AC)

 相席ブロックへの対策は、前述の「はかた号」だけにとどまらない。バス会社各社が運用ルールの見直しに動いている。例えば京王バスは2024年7月から、富士急グループのフジエクスプレスと共同運行する「新宿~富士五湖線」で、予約・決済期間や払戻手数料のルールを大幅に改定した。

 従来は乗車日当日のキャンセルでも払戻手数料は100円だったが、改定後は乗車日前日午前0時以降のキャンセルについて、運賃の50%を徴収する。決済期限を過ぎた予約は自動的にキャンセルされる仕組みも導入した。乗車日2日前以降の電話予約も受け付けない方針に切り替えている。

 予約システムの改良も進み、悪質なキャンセルを自動で検知する監視機能の導入も増えている。JRバス関東では、不正と判断した場合に

・会員資格の取り消し
・予約の拒否

など、厳格な対応を取る姿勢を明示している。

 高速バス業界はいま、利用者の利便性と事業の健全性のバランスが問われる重要な局面にある。これまで柔軟だった予約・キャンセル制度は一部で悪用されてきたが、各社の対策強化によって、信頼できる交通手段としてのあり方が再構築されつつある。

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