テスラがフランスで販売「67%減」の衝撃――それでも欧州EV市場全体が伸びる理由とは

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欧州でのテスラ販売が前年比▲46.1%と急落。EV市場は+26.4%と成長を続けるなか、VWは納入台数+112%で台頭。割引競争と充電網整備を追い風に、BMWやBYDも急伸する。テスラは政治リスクと商品戦略の両面で岐路に立たされている。

欧州全体ではEV販売が対前年増

テスラ(画像:Pexels)
テスラ(画像:Pexels)

 ACEAの1~4月のEU域内における新車登録データによると、テスラは約3.6万台の減少となった。一方で、EV全体では対前年比+26.4%の約11万台増となり、堅調な伸びを維持している。テスラの販売が減ったぶんを、他社のEVが補ったかたちだ。結果として、EV市場全体の販売台数はむしろ増加している。

 欧州では、EVブームがなお続いている。そのなかで、テスラだけが取り残されつつある。動力別の販売台数は以下のとおりだ。

・EV:55万8262台(対前年+26.4%)
・プラグインハイブリッド車(PHV):28万7850台(+7.8%)
・ハイブリッド車(HV):128万5486台(+20.8%)
・ガソリン車:104万1176台(-20.6%)
・ディーゼル車:34万8050台(-26.4%)

明らかに、ガソリン車やディーゼル車からEV・PHV・HVへの移行が進んでいる。構成比で見ると以下の順となる。

・HV:35.3%
・ガソリン車:28.6%
・EV:15.3%
・ディーゼル車:9.6%
・PHV:7.9%
・その他:3.3%

ちなみに、2023年の構成比は次のとおり。

・ガソリン車:35.3%
・HV:25.8%
・EV:14.6%
・ディーゼル車:13.6%
・PHV:7.7%
・その他:3%

この2年で、購買傾向が大きく変化していることがわかる。HVは商品ラインナップや価格面で優位にあり、EVもわずかだがシェアを拡大している。

 欧州では、世界経済の波に多少の影響はあるにせよ、今後もガソリン車からHVやEVへの流れが続いていくとみられる。

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