「上から目線がウザい」 自動車ディーラーに女性44%が不満――根強く残る「男社会」と「ローン差別」の実態、海外調査で考える
自動車購入の現場は依然として男性中心で、女性の約半数が「男性向け設計」と感じている。調査では女性の44%が販売店で上から目線の対応を経験し、6割が購入プロセスの不公平を指摘。さらに米国では女性が男性より平均0.6%高いローン金利を課される実態も明らかになった。業界全体で見えにくい構造的な壁を認識し、購買体験の公平化が急務である。
商談現場に残る偏見

欧州の自動車売買サイト「Carwow」が2023年に実施した調査でも、ジェンダーバイアスに関する傾向が確認された。
自動車購入における「納得感」は、性別によって差があった。男性の86%が「納得して車を選び購入できた」と答えたのに対し、女性は75%にとどまった。車選びを「楽しい」と感じた割合も、男性が83%だったのに対し、女性は74%と開きがあった。
一方で、値引き交渉を好まない傾向や、オンライン購入への前向きな姿勢は、男女でほぼ同じだった。
調査では、より深刻な構造的違いも浮き彫りになっている。女性ドライバーの6割が「車の購入プロセスは男性向けに設計されている」と感じている。
具体的には、62%が「女性に対する固定観念が商談の障壁になっている」と回答。さらに半数が「ディーラーのスタッフが男性中心で、結果的に男性客が有利に扱われている」と答えた。また、30%が「自動車メディアが男性向けに偏っている」と指摘している。
うした背景から、女性の53%が「車の購入を自分ひとりでは完結できない」と感じている。