北陸新幹線、出口なき「二重袋小路」に突入か? 小浜・京都も米原ルートも動けない、国家プロジェクトの大迷走
北陸新幹線小浜・京都ルートが京都府民の抵抗で袋小路に入る中、米原ルート再考を訴える声が高まっている。しかし、実現へのハードルは決して低くない。
京都の抵抗で米原ルートに注目

北陸新幹線小浜・京都ルートが京都府民の抵抗で袋小路に入るなか、米原ルート再考を訴える声が高まっている。しかし、実現へのハードルは決して低くない。
関東から来た東海道新幹線のひかり、こだまが到着するたびに、乗換客が在来線ホームへ移動する。乗車するのは、福井県の敦賀駅(敦賀市)へ向かう名古屋発の特急しらさぎか、大阪・京都方面から来る新快速。滋賀県で唯一、新幹線が停車する米原駅(米原市)は開業以来、東海道新幹線と北陸を結ぶ交通結節点の位置にある。
浜松市から来た営業マン(39歳)は福井県内を回る予定。
「東京経由で北陸新幹線に乗ると遠回り。北陸へ行くのはいつもこのルートですよ」
北陸新幹線が敦賀延伸して以来、乗換客は減ったようだが、米原駅に再び、注目が集まっている。小浜・京都ルートでの北陸新幹線大阪延伸が袋小路に迷い込み、米原ルート再考の声が上がっているからだ。