なぜ今、地方空港は「キャラ愛称」に賭けるのか?──鳥取「コナン空港」は来場者42万人を集客、大分「ハローキティ」が目指す“脱・通過型”の秘策

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全国36空港が愛称を導入する中、大分空港は「ハローキティ空港」として再出発。開始1か月で来場者数は前年比13%超増も、空港利用は微増にとどまる。万博を追い風に地域誘客の起爆剤となるか、夏が正念場だ。

ハローキティの知名度生かせるか

「熊野白浜リゾート空港」の愛称をつけた南紀白浜空港(画像:高田泰)
「熊野白浜リゾート空港」の愛称をつけた南紀白浜空港(画像:高田泰)

 大分ハローキティ空港は狙い通り、大分県に観光客が集められるのだろうか。国交省によると、2024年1年間に大分県で宿泊した人は前年比6.1%増の約839万人泊、うち外国人は前年比24.0%増の約150万人泊に上る。

 九州7県で断然トップの福岡県に比べると、全体で約3分の1、外国人に限れば約5分の1にすぎないが、それでも熊本県や長崎県などを抑えて九州で2位だ。人気観光地は別府温泉(別府市)や由布院温泉(由布市)、今年で創建1300年を迎えた宇佐神宮(宇佐市)などが挙げられる。

 ハローキティはもともと、女子児童向けキャラクターだったが、今では男女を問わず、幅広い年代に支持されている。だが、鳥取砂丘コナン空港も名前が浸透し、搭乗客以外の観光客がコナン目当てに押し寄せるようになるまで時間がかかった。万博開催期間の半年間で目に見えた効果を上げるのは難しい一面がある。

 ゴールデンウイークの間、訪日客は前年を上回ったが、国内客は物価高もあって、前年に及ばなかった場所が見られる。そんななか、短期間にどうやってハローキティの知名度を観光に結びつけるのか、大分県が勝負のときと位置づける夏が迫っている。

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