なぜ今、地方空港は「キャラ愛称」に賭けるのか?──鳥取「コナン空港」は来場者42万人を集客、大分「ハローキティ」が目指す“脱・通過型”の秘策
全国36空港が愛称を導入する中、大分空港は「ハローキティ空港」として再出発。開始1か月で来場者数は前年比13%超増も、空港利用は微増にとどまる。万博を追い風に地域誘客の起爆剤となるか、夏が正念場だ。
36の国内空港に親しみやすい愛称

海外では、国の指導者や王族の名を冠した空港が古くからある。米国ニューヨークのジョン・F・ケネディ(元大統領)空港、インド・デリーのインディラ・ガンディー(元首相)空港、サウジアラビア・ダンマームのキング・ファハド(国王)空港などだ。英国リバプールのジョン・レノン空港は2002年、元ビートルズのジョン・レノンさんにちなんで命名された。
国内では21世紀に入って愛称をつける空港が相次いでいる。国土交通省によると、国内には空港法に規定された拠点空港、地方管理空港、その他の空港と、自衛隊、米軍の基地を利用した共用空港を合計して97あるが、36空港が親しみやすい愛称をつけた。
・たんちょう釧路空港(北海道釧路市)
・岩国錦帯橋空港(山口県岩国市)
・徳島阿波おどり空港(徳島県松茂町)
など地域の名物名をつけたところが多く、地元ゆかりの人名を冠するのは幕末の坂本龍馬にちなんだ高知龍馬空港(高知県南国市)だけ。海外のように市民に親しまれた人物を顕彰するより、観光ブランディングに重きを置いているようだ。
鳥取砂丘コナン空港(鳥取県鳥取市)、米子鬼太郎空港(鳥取県境港市)は、アニメの人気者にちなんだ愛称。最近では2024年、南紀白浜空港(和歌山県白浜町)が熊野白浜リゾート空港と命名した。ただ、地方自治体の横並び意識から命名しただけのところもあり、観光客や交流人口の増加につながっていないケースが少なくない。