なぜ今、地方空港は「キャラ愛称」に賭けるのか?──鳥取「コナン空港」は来場者42万人を集客、大分「ハローキティ」が目指す“脱・通過型”の秘策

キーワード :
, , ,
全国36空港が愛称を導入する中、大分空港は「ハローキティ空港」として再出発。開始1か月で来場者数は前年比13%超増も、空港利用は微増にとどまる。万博を追い風に地域誘客の起爆剤となるか、夏が正念場だ。

空港活性化を担う漫画資産

名探偵コナンが搭乗客を出迎える鳥取空港(画像:高田泰)
名探偵コナンが搭乗客を出迎える鳥取空港(画像:高田泰)

 そのなかで成功例といわれるのが鳥取砂丘コナン空港だ。鳥取市の人気観光地・鳥取砂丘と、鳥取県出身の漫画家青山剛昌さんが描いた人気漫画で、テレビアニメになった「名探偵コナン」を2015年から愛称に使用している。

 搭乗客数に大きな増加はないが、空港内イベントやコナングッズ専門店にやってくる来場者が増え、2023年度で約42万3000人に達した。2023年度の搭乗客数約37万4000人を上回る数で、鳥取県交通政策課は

「大阪からコナングッズを買いに来る人もいて、コナンの人気が空港施設に利用者を集めている」

と目を細める。

 地方は人口減少と高齢化が深刻さを増している。安倍晋三元首相以来、自公政権が進めてきた東京一極集中是正は一向に進む気配を見せない。苦境に立たされるなか、使える手はすべて使いたいという地方の思いが命名ブームの背景に見える。

全てのコメントを見る