国内自動車メーカー「8社体制」は限界か? 日本だけ多すぎる根本理由――トランプ関税が迫る「再編のXデー」と“昭和モデル”の終焉

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日本の乗用車メーカー8社体制が、電動化と地政学リスクの波に揺れている。米国市場依存とEV投資の負荷、そして400万台の「生存ライン」。トヨタとホンダを軸に二大再編シナリオが浮上するなか、戦後体制の限界がいよいよ露呈し始めた。

トランプ関税が迫る日本車再編のXデー

2025年5月23日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)
2025年5月23日発表。主要メーカーの電気自動車(BEV/PHV/FCV)販売台数推移(画像:マークラインズ)

 トランプ関税は、日本メーカー8社体制という戦後の制度遺産への外圧として捉えられる。だが、内在する構造的な限界をあぶり出したともいえる。

 自動車産業は

・EVシフト
・ソフトウェア定義型自動車(SDV)普及
・地域分断

など複合的な変化に直面している。こうした状況で、メーカーは製造業の枠を超え、モビリティ産業へと再定義しなければ生き残れない時代となった。8社による分散体制は極めて非効率であり、もはや持続可能とはいい難い。

 再編には痛みがともなう。しかし、回避しようとすることが最大のリスクになる可能性が高い。トランプ関税政策は、日本の自動車産業に対し、統合と集中という新たな時代への扉を容赦なく開こうとしているのかもしれない。

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