左折ウインカーで右に振る? 2割が犯す「あおりハンドル」の危険! 自転車・歩行者とのニアミス多発の現実とは

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左折前に車体を右に振る“あおりハンドル”。東京都内の交差点では、約2割の車両がこの危険動作を実行していた。視認性の悪さや心理的焦りが背景にあり、自転車や歩行者との事故リスクも高まる。JAFの実地調査や論文データをもとに、なぜ危険運転が常態化するのか、その構造と回避策を探る。

約2割が行っているあおりハンドル

左側端に沿って左折する車両(画像:写真AC)
左側端に沿って左折する車両(画像:写真AC)

 煽り運転や急な割り込みといった危険行為は、周囲のドライバーにとって迷惑なだけでなく、事故のリスクも高める。その一種に、左折時にいったん右にハンドルを切る「右振り左折」がある。通称「あおりハンドル」とも呼ばれる行為だ。ウインカーは左に出しながら、車体を右に振ってから左折する。大回りになることで周囲に誤解や恐怖を与えるうえ、自転車や歩行者との接触リスクも増す。

 では実際に、どれほどのドライバーがあおりハンドルを行っているのか。日本自動車連盟(JAF)が運営するウェブサイト「JAFMate online」には、その実態を調べた調査結果が掲載されている。

 調査は東京都内の交通量の多い2か所で実施された。いずれも左折時の車体やタイヤの動きを目視で確認し、右に振った車両の数をカウントした。

 1か所目は、片側2車線道路から同じく2車線道路へ左折する大通りの交差点。調査対象100台のうち18台(18.0%)があおりハンドルを行っていた。2か所目は、片側3車線道路から住宅街の路地へ左折する交差点。こちらは40台中7台(17.5%)が該当した。どちらの地点でも

「約2割」

が右にハンドルを振ってから左折していた。あおりハンドルは一部ドライバーにとって、すでに習慣化された運転行動とみられる。

 だが、この行為は他者の予測を裏切る動きであり、特に自転車やバイクの巻き込み事故につながるおそれがある。安全運転の観点からも、見過ごせない問題だ。

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