「技術の日産」は蘇るか? 7500億円赤字とEVシフトの遅れ…鴻海と禁断の蜜月? シャープの二の舞避けられるか
日産自動車は7500億円の巨額赤字を計上し、経営再建の岐路に立たされている。電動車シフトの遅れと過剰投資の影響で、業績は深刻な状況に陥る中、鴻海との資本提携が新たな転機を迎えようとしている。シャープの事例を踏まえ、日産は再び輝くための存在意義を問われている。
シャープの歩みと重なる影

しかし、日産にとって鴻海への期待と同時に、不安も募る。現在、シャープは鴻海傘下にある。業務提携は2012(平成24)年に始まり、2016年3月には鴻海が第三者割当増資を3888億円で引き受け、議決権66%を保有する筆頭株主となった。
資本注入後、シャープの収益は一時的に改善し、2018年3月期には4年ぶりに通期黒字を回復した。しかし「世界の亀山モデル」で知られた液晶パネル事業はコモディティ化が進行。シャープのブランド力は大幅に低下した。2023年3月期には再び200億円の最終赤字に転落している。
日産も、鴻海主導で開発や生産のプロセスが合理化されれば、「技術の日産」としてのブランドイメージが希薄化する懸念がある。加えて、企業文化の違いによる内部摩擦も避けられない可能性がある。