なぜ今「顔パス」改札なのか? JR東日本が挑む次世代改札の利便性! 大阪メトロ先行、首都圏導入は10年以内?

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顔認証式改札の導入が進む中、JR東日本は2025年春から上越新幹線で実証実験を開始する。駅周辺のキャッシュレス化や、顔認証技術による利便性向上が期待され、最先端技術を活用した新たな駅の風景が現実となる。

プライバシー課題とその対策

Osaka Metroでは既にウォークスルー改札が一般開放(画像:Osaka Metro)
Osaka Metroでは既にウォークスルー改札が一般開放(画像:Osaka Metro)

 JR東日本に先駆けて、顔認証式改札を導入・実用化している鉄道事業者がある。それがOsaka Metroだ。Osaka Metroは約5年半にわたる実証実験を経て、2025年3月25日から顔認証式ウォークスルー改札の一般開放を開始している。現在、同社の全134駅中130駅に新型改札機が設置されている。

 利用者は「e METRO」アプリで顔を登録し、デジタル乗車券を購入。その後、顔認証改札を通過できるようになる仕組みだ。

 重要なのは、この顔認証式改札が顔を録画しない点だ。顔認証用カメラは常に稼働しているが、録画は行わない。カメラが顔を検知した時点で、特徴量データに変換され、登録された情報と照合する。照合後、データは即座に破棄される。

 このような仕組みはセンシティブで誤解を招きやすいため、Osaka Metroは慎重に説明している。

 カメラが利用者の顔を認識するという仕組みには、常にプライバシー保護の問題がともなう。これを解決するためには、技術的な対応に加え、顧客情報の管理体制を確立し、その堅牢性をどのように周知するかが重要だ。

 JR東日本が10年以内に首都圏でウォークスルー改札を稼働させる場合、毎日数十万の利用者の顔をどう扱うかを、丁寧でわかりやすく説明しなければならない。しかし、この課題を克服すれば、21世紀中葉に相応しい顔を鍵として活用する生活が実現するだろう。

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