なぜ今「顔パス」改札なのか? JR東日本が挑む次世代改札の利便性! 大阪メトロ先行、首都圏導入は10年以内?
顔認証式改札の導入が進む中、JR東日本は2025年春から上越新幹線で実証実験を開始する。駅周辺のキャッシュレス化や、顔認証技術による利便性向上が期待され、最先端技術を活用した新たな駅の風景が現実となる。
顔認証精度と設置環境の相関

この実証実験が目指す評価項目は、主に3点ある。
ひとつめは、顔認証技術そのものの精度検証。ふたつめは、機器の設置環境に関する実証確認だ。照度やカメラの角度、温湿度といった要因が、顔認証の成否にどう影響するかを評価する。三つめは、通過時の歩行速度やカメラとの距離、改札機と顔認証センサーの連動性など、実際の運用時を想定した動作確認である。
あわせて、新潟駅と長岡駅にそれぞれタイプの異なる顔認証改札を設置するという事実にも触れておく必要がある。
新潟駅には、従来型改札に顔認証機能を追加したNEC製の改札機を設置。これに対して長岡駅には、トンネル型の新設改札(パナソニックコネクト製)が導入される。
特筆すべきは、新潟駅に既存改札を改造する方式を採った点だ。新設型に比べて設置コストを大幅に抑えられる可能性が高く、コストパフォーマンスの検証として重要な意味を持つ。
仮にNEC製の改札機が、パナソニックコネクト製と同等のパフォーマンスを示すならば、それは地方都市の駅にとって大きな朗報となる。JR東日本の管内に限らず、既設改札に部品を追加するだけで顔認証化できるというのは、全国の鉄道事業者にとっても導入の現実味を増す技術的進展といえる。