インド「EV人気」急落、内燃車回帰54%の衝撃! ロシア原油がゲームチェンジャー? デロイト調査が示す消費者の本音とは

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インドの電動化は岐路を迎えている。EV支持率は前年比5ポイント減の41%に後退し、ICE車志向は54%に上昇。背景には価格・航続距離・インフラへの不安、そしてロシア産原油の安価な安定供給がある。スズキは223万台超を販売し、2年連続200万台超を達成。EV戦略との綱引きが続く。

成長鈍化に悩むEV市場

インド(画像:Pexels)
インド(画像:Pexels)

 電気自動車(EV)導入に陰りが見え始めている。インドでは、電動車への関心がやや後退し、内燃機関(ICE)車の人気が再び高まっている。

 インド自動車市場で中心的な存在を占めるのはタタモーターズだ。同社はEVの普及に積極的であり、2023年にはインド国内でEV市場のシェア60%を占めていた。EVメーカーとしてのブランド転換も進んでいる。そのタタモーターズをもってしても、今、電動化の流れに陰が差しつつある。

 国際コンサルティング会社デロイトの調査によると、インドの消費者はEVに対し、

・価格の高さ
・航続距離への不安
・充電インフラの未整備

といった課題を理由に、関心を低下させているという。

 調査では、バッテリー式電気自動車(BEV)を購入の選択肢に挙げた消費者は8%にとどまった。2024年調査の10%から後退している。ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を含めたカテゴリー全体でも、支持率は46%から41%へと縮小した。一方で、ICE車を次の購入候補に挙げた層は、2024年の49%から今回54%へと上昇した。

 ただし、EV販売台数そのものは微増傾向にある。2024年度の販売台数は9万1607台で、翌2024~2025年度には10万7000台に拡大した。普及率も2.3%から2.6%へとわずかに上昇している。

 とはいえ、今後さらにEVへの関心が薄れれば、普及率が再び下降に転じる可能性も否定できない。

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