インド「EV人気」急落、内燃車回帰54%の衝撃! ロシア原油がゲームチェンジャー? デロイト調査が示す消費者の本音とは
インドの電動化は岐路を迎えている。EV支持率は前年比5ポイント減の41%に後退し、ICE車志向は54%に上昇。背景には価格・航続距離・インフラへの不安、そしてロシア産原油の安価な安定供給がある。スズキは223万台超を販売し、2年連続200万台超を達成。EV戦略との綱引きが続く。
スズキ現地法人役員「EVはサブカー」

もちろん、タタモーターズがEV普及の手を緩めたわけではない。2024年2月、同社は国内のEV用充電スポットを2027年までに40万か所へ拡大する計画を発表した。また、人気スポーツタイプ多目的車(SUV)「ハリアー」の電動モデルである「ハリアーEV」の年内発売も控えており、購入を検討する消費者の注目を集めている。タタモーターズに限らず、
・マルチ・スズキ・インディア
・ヒュンダイ・モーター・インディア
・マヒンドラ&マヒンドラ
・JSW MGモーター・インディア
といった他の主要メーカーも、相次いで新型EVの投入を予定している。
メーカー各社はEVの普及に向けて計画的な展開を進めているが、業界の専門家からは依然として慎重な見方が示されている。
マルチ・スズキ・インディアのマーケティング・セールス担当上級執行役員であるパルト・バネルジー氏は、4月1日の記者会見で、消費者の多くがEVを“サブカー”として捉えていると指摘した。
「現在販売されているEVはメインカーではなく、サブカーです。航続距離、充電インフラ、そして販売後のアフターサービスに関する顧客の懸念を解決できなければ、購入者は信頼を寄せてくれないでしょう」(バネルジー氏)
前述のとおり、デロイトの調査でも、消費者が懸念しているのは、充電にかかる時間や公共インフラの整備状況、さらには自宅での充電環境の不備であることが明らかになっている。