吉祥寺で何が起きているのか? 30~40代が「3000人流出」 外国人は13%増加! それでも愛されるワケ 再浮上のカギとは?
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地価35%上昇、店舗賃料は月額100万円超も――住みたい街ランキング常連の吉祥寺が揺れている。小売の寡占化、住民層の変化、個性の喪失。人気の裏で進行する“居心地の崩壊”を、データから読み解く。
駅前商業地、賃料上昇の波

しかし、今、そのバランスは大きく崩れている。大型商業施設の集積が進むことで、吉祥寺の地価と賃料は急激に上昇している。
国税庁の路線価図によると、吉祥寺駅南口ロータリー前(吉祥寺本町1丁目)の商業地では、2018年の評価額が1平方メートルあたり130万円だったのに対し、2024年には176万円に上昇している。わずか6年間で35%以上も上昇した。
この上昇傾向は駅周辺全体に広がっており、テナント賃料にも影響を与えている。一般に、商業地の借地料(地代)は、路線価を基準に年1.5%から5%程度といわれている。立地や用途によっては、さらに高く設定されることもある。
例えば、吉祥寺駅南口ロータリー前の176万円/平方メートルという路線価を基準にすると、年間地代はおよそ2万6000円から8万8000円/平方メートルとなる。月額では2000円から7000円/平方メートルが目安だ。
これに建物コストや商業施設の賃料プレミアム(立地料、共益費など)を加えれば、30平方メートル(約9坪)の小規模テナントでも、月額家賃が20万円を超えることは珍しくない。