なぜ「EV支持層」は強固なのか? 米EV市場、トランプ政権の逆風下でも「94%」が再購入意向 J.D.Power調査が示すEVの未来
EV満足度は依然として高く、BEV再購入意向は94%。一方で、トランプ政権は補助金停止や税控除廃止を打ち出し、市場の成長に冷や水。EVの未来は岐路に立たされている。
EV購入満足度82%の実態

EVオーナーの強い支持傾向は、自動車業界ソフトウェア会社「Cox Automotive」の最新調査からも明らかになっている。
同社の「2024 Cox Automotive Car Buyer Journey」レポートによると、2300人以上の新車EV購入者を対象にした調査で、EVオーナーの82%が購入に満足していると報告されている。
EV購入者の76%は、車の
・価格
・機能
・在庫状況
を迅速に確認できるデジタルツールを活用している。一方、ICE購入者ではこのツールを使用するのは42%にとどまる。デジタルツールは、価格や資金調達、在庫、充電設備などの情報透明性を提供し、購入プロセスを効率化している。
また、新規EV購入者はICE購入者よりも
・SNS
・自動車評価サイト
・専門家の投稿動画やブログ
・オンライン試乗ビデオ
を積極的に視聴する傾向が強い。EV購入者は、ICE購入者に比べて意思決定時に
・安全性・
テクノロジー
を重視する傾向が顕著だ。EVのコストが下がり続けることで、今後さらに多くのドライバーがEVを選ぶようになり、その結果、環境に与える影響も大きく改善される可能性がある。