なぜ「EV支持層」は強固なのか? 米EV市場、トランプ政権の逆風下でも「94%」が再購入意向 J.D.Power調査が示すEVの未来
EV満足度は依然として高く、BEV再購入意向は94%。一方で、トランプ政権は補助金停止や税控除廃止を打ち出し、市場の成長に冷や水。EVの未来は岐路に立たされている。
94~97%が次回もBEV購入意向

今回の調査では、BEVの購入と所有に関する重要なポイントが明らかになった。
・初めてBEVを購入した69%のオーナーが、購入時に何らかの情報提供を受けていた。しかし、所有体験を最適化するための十分な説明はなされていなかった。
・マスマーケットBEVの不具合報告は依然としてプレミアムBEVより少ないが、両者の総合品質は引き続き向上している。
・高級プラグインハイブリッド車(PHV)の総合満足度は顕著に上昇しており、BEVへの乗り換えを躊躇している顧客にとって、PHVは満足のいく選択肢となり得る。
・公共充電の問題は依然として存在するが、マスマーケットBEVにおいては改善が見られる。
・94%のBEVオーナーが次回購入時に再びBEVを選ぶ意向を示している。
EV支持層は依然として強固で、BEV再購入意向は94~97%の間でほぼ変動していない。調査によると、次回購入時にエンジン車(ICE)を選ぶ可能性が高いBEVオーナーはわずか12%であり、満足したBEVオーナーのEV支持はますます強固になっていることが浮き彫りとなった。