高速道路にある「黄色いアレ」は何? どんな役に立つ? 重大事故を防ぐ立役者、その未来を考える

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高速道路の安全対策として欠かせないクッションドラム。衝突時の衝撃吸収性能を実証する一方、飛散や転落といった新たな課題も浮上。進化を続けるその安全性を探ると共に、さらなる改良の必要性を考察する。

完全無欠ではないのか

事故を知らせるパトカー(画像:写真AC)
事故を知らせるパトカー(画像:写真AC)

 クッションドラムに限らず、完全無欠で100%安全な商品は存在しない。とくに安全に関わる製品であれば、常に改善や改良の余地がある。クッションドラムも例外ではなく、実際に事故が起きてから課題が判明するケースもある。

 例えば高速道路では、クッションドラムに衝突した車両が側壁を乗り越え、高架橋から転落するという死亡事故が発生している。詳細は不明だが、転落した車両のフロントバンパーにはクッションドラムの破片が刺さっていた。クッションドラムがジャンプ台のような役割を果たした可能性も否定できない。

 もちろん、クッションドラムがなければ分離帯に直接衝突し、より深刻な被害が発生していた可能性も高い。転落の原因がクッションドラムにあると断定はできないが、同製品が万能ではないことは確かだ。

 さらに、衝突時にクッションドラムの破片が飛散し、二次災害を引き起こすケースもある。こうした事例からも、さらなる安全性の向上が求められていることは現実として認識しておく必要がある。

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