カーナビはもうオワコン? 「Google様」に聞けばオールOK時代? 生成AI×Google Mapがもたらす「移動革命」とその未来とは

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AIスマホの進化が加速し、GoogleのGeminiがカーナビ業界に革新をもたらす。従来のカーナビを凌ぐ性能を誇り、AIが運転中の情報提供を劇的に変化させる可能性が高まっている。2025年にはカーナビの再発明が進む予感だ。

2025年は「カーナビ再発明の年」

カーナビ(画像:写真AC)
カーナビ(画像:写真AC)

 本稿では、Geminiを取り上げて解説したが、現在のAIスマホ競争においてGoogleがAppleを完全に出し抜いている。

 Appleは独自のAIプラットフォーム「Apple Intelligence」を開発しており、4月初旬に日本語版をリリース予定だ。しかし、Apple Intelligenceに最適化された新しいSiriの開発が難航しており、Apple自身がそのことを認めた。これは、秘密厳守を重視するAppleにとって異例の対応だ。

 さらに、Appleは新しいSiriに関する広告を出していたが、それが問題視され、最終的には虚偽広告を展開したとして訴訟を起こされている。

 この騒動は、当面の間、Geminiの安泰を約束するきっかけになるだろう。同時に、ドライバーの間でも

「Androidスマホをカーナビとして利用しよう」

という意識が高まる可能性がある。

 カーナビがAndroidスマホに取って代わる可能性は低くないが、カーナビ開発メーカーがこの潮流を無視することは考えにくい。今後、AndroidスマホやGeminiと連携できる新製品が開発され、スマホとの併用で付加価値のシナジーを生み出す新しいカーナビが登場するだろう。

 これらの背景を踏まえると、2025年は「カーナビ再発明の年」になる可能性がある。

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